あそぼプロジェクト タイトル
トップページ
あそぼプロジェクト
バスソルト
へき開岩塩
アクセス
お問い合わせ
授業案1 ものの溶け方

1.水溶液とは

先生  

水にいろいろなものを溶かしてみましょう。

     
生徒  

水に溶けそうなものを持ってきて、とかしてみる。
あめ、チョーク、塩、さとう、片栗粉など身近にあるものを水に入れて溶けるかどうか。という観点でおおまかな仲間わけをする。

     
先生  
岩塩

ここに、一つの石があります。これを水にいれてみるとどうなるでしょう。この石は水にとけるでしょうか。

     
生徒  
水に溶け出す岩塩 岩塩を紐でつるし、水の中に入れ、解けていく様子を観察させる。
     
先生 石が水に溶けていく様子が、目でみることができましたね。この石はなんでしょう。
物の性質を調べるときに、むやみに使ってはいけませんが、今回は、舌を使って「味」をみてみましょう。
舌で味わってみて、この石は「塩」であることがわかりましたね。この石は岩塩といいます。内モンゴルでできた鉱物の一種です。
岩塩は、地殻変動で海水が陸に閉じ込められて、長い年月をかけて結晶したもので数億年〜数千年前の「海の化石」です。
塩は小さな粒でも、岩塩のように大きなものでも水に溶けることが、わかりましたね。水は、ものをよくとかしますが、ものには、水に溶けるものと溶けないものがあることがわかりましたね。
物が水にとけるというのは、どういうことをいうのでしょう。
        
岩塩のでき方→
生徒 塩と、チョークの粉を試験管に入れ、水をいれてよくふってみる。
水に溶ける塩 ものがとけたとき

液は透明で透きとおっています。むしめがねでみても、とけたものはみえません。時間がたってもそのままです。

← 塩
水に溶けないチョーク ものがとけないとき

液はにごっています。透明ではありません。虫めがねでみると粒が見えます。時間が経つと、粉がしずんできます。

←チョーク
先生 水に溶けるとは、3つの条件をみたしていることをいいます。
・粒がみえなくなる
・時間が経っても下にたまらない。
・どこも同じように混ざっている
2.水溶液の重さ
先生 ここに、大きい岩塩と小さい岩塩があります。大きいものはxgです。
小さいものはygです。
この二つを水に溶かすと食塩水の重さはどうなるでしょうか。
生徒 各グループ毎に測定して表を作成する。
食塩水は、xg+y+水の重さgとなる。
先生 とけた食塩水は、溶かした塩と水の重さの合計になりますね。このことから溶けても塩は水の中に全部ある事がわかります。
3.水にとけるものの量(飽和量があることを知る)
   
先生 塩はいくらでも、水にとけるのでしょうか。ペットボトルに水(同じ量)と塩をいれ、シャカシャカ振ってとかしてみましょう。
とけたら、どんどん塩を加えてください。
生徒 ペットボトルに水(同じ量)と塩をいれ、振ってとかす。塩がとけなくなったペットボトルを容器ごと重さを測る
先生 ほとんどの同じ重さになりましたね。ある量の水にはきまった量だけの塩しか溶かすことができません。
4.水の温度とものの溶け方
先生 とけ残った塩を溶かすにはどんな方法があるでしょう。
もっと、おおきな容器に入れ水をふやす。あたりです。
では、水をあたためてみるとどうでしょう。
生徒 飽和食塩水を、あたためその中にさらに塩を加えて溶かしてみる。
先生 水よりお湯の方がよく溶けることがわかりましたね。水の温度があがると塩を多く溶かすことができます。
5.とけているものの取り出し方(再結晶)
先生 いったん溶けたものを元に戻す方法はないでしょうか。
生徒 食塩水を蒸発皿にいれ、蒸発させ、食塩を取り出す。
先生 水がなくなって、白い粉ができました。これが何かためしてみましょう。はじめにやったようなめてみましょう。
生徒 味覚からできた物質が食塩であることがわかる。
先生 このように食塩水のなかの水を熱してなくしてしまうと、元の塩にもどったわけです。
熱したとき湯気がでましたね。先生が湯気を集めて見ます。その味をみてください。塩の味はしませんね。これは、水です。
先生
再結晶したホウ酸 ここに試験管の中に、ホウ酸という粉が溶かしてあります。だんだん温度をさげていくと、また、ホウ酸がもどります。
水に溶けたものは、温度をさげたり、ゆっくりと温めて水分を蒸発させると、もとの物質にもどります。
岩塩 最初の見せた塩のかたまり岩塩も、海の水が長い間かかってできあがった石なのです。



岩塩のできるまで→
Copyright (C) 2008 asobo-project. All Rights Reserved.